記念すべき第100作品目、2019年4月1日から始まった朝ドラ「なつぞら」
こちらでは、一足先に第9週目全体のあらすじ・ネタバレを載せていきます。
今回の舞台となる場所は
なつの年少期「上野」
青春時代を過ごす「十勝」
夢を目指す「新宿」
実力派の豪華なキャストも多く、楽しみです!
ナレーションは内村光良。
週ごとのあらすじ・ネタバレ、キャスト情報、ロケ地など、プチ情報も!

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***以下、あらすじ・ネタばれの記載あり ご注意ください***
第9週あらすじ「なつよ、夢をあきらめるな」
今週の見どころワンポイント!「咲太郎の思いやり」
なつの採用試験の結果は・・・
6月になり、なつは東洋動画の採用試験に臨む。
試験内容は、馬を柵を飛び越え走り去る様子を6枚の絵で表現するという実技と、大杉社長をはじめ、幹部による面接であった。
なつは、東洋映画のような立派な会社が、戦災孤児であった自分を採用してくれるのかと、面接には不安を感じていた。
だが、なつは実技試験の馬の絵には自信を感じていた。
ところが後日届いたのは、不採用の通知であった。
誰一人、なつが試験に落ちるとは思っておらず、なつ自身も全く考えてはおらず、しばらく唖然とした。
しかし、なつはこのまま北海道に帰る気もない。
光子はなつに、このまま川村屋で正式に雇ってもいいと言うが、なつにはその好意を受け取ることはできなかった。
そして、なつが試験に落ちたと知った咲太郎は、昼時に東洋動画スタジオに向かい、中庭で休憩していたアニメーターの仲努(なか つとむ)を問い詰めた。
「どうして、なつは落ちたんでしょうか?」
なつが試験に落ちたことを知らなかった仲は、目を点にした。
仲は、なつには経歴はなくても将来性はあると感じ、試験では高い点数をつけていたのだ。
「どうして落ちたのかな・・・面接で何かあったのかな・・・」
仲の言葉を聞き、咲太郎は、自分が大杉社長に直訴したのが余計なことだったのかもしれないと思い後悔する。
咲太郎がまたもや・・・
数日後、仲と陽平が川村屋にいる、なつを訪ねた。
2人が調べたところ、なつが試験に落ちた理由は、大杉社長が咲太郎を不良だと思い込み、不良の兄をもつ子を採用するわけにはいかないと言い、不採用にしたという事だった。
なつの絵は悪くなかったという2人の勧めで、なつは、9月に行われる「仕上」の採用試験を受けることになった。
「仕上」とは、作画担当が描いた絵を透明なセルロイドに描き写し、色を塗って「セル画」に仕上げる作業のことだ。
翌日の夜、なつは信哉から、咲太郎が無許可でサンドイッチマンをやっていたために、警察から取り調べを受けたと知らせを受けた。
咲太郎はすでに警察から解放されたと知り、なつは信哉と共に歌舞伎町に行った。
なつの目の前には、看板を前後に下げたサンドイッチマン姿で、得意のタップダンスを踊りながら呼び込みの仕事をしている咲太郎がいた。
そんな咲太郎の姿を見たなつは、悲しい気持ちになっていた。
「それがお兄ちゃんのやりたいこと?全然やりたいことがわからないよ。・・・焼け跡で、進駐軍に向かって踊っていたときと、やってることは同じじゃない!」
「だから・・・俺はムーランルージュを復活させたいんだって言っただろう」
「それだって亜矢美さんのためじゃない!人の夢を当てにして、それを叶えようとしたって、お兄ちゃんが何かしたことにはならないよ」
人のためではなく、咲太郎、自分自身のために、頑張ってほしいと泣き崩れるなつ。
なつからは、咲太郎がいつも人のことだけに一生懸命で、自分については考えていないような生き方をしているように見えていた。
その翌日、亜矢美が川村屋にやって来て、なつに咲太郎がが描いたという絵を見せた。
咲太郎は、なつは父の形見の手紙と絵を持っているから、何があっても大丈夫だ!と言い、自分は父の絵を思い出しながら描き、それを心の支えとして今までやってきたのだという。
「あの子が、あなたにどんな迷惑をかけたかも分からないけど、今も、そうやってあの子は生きてるの・・・それだけはわかってあげて」
咲太郎の描いた、父の絵にそっくりな絵を見つめながら、咲太郎の思いが伝わり、なつは号泣したのだった。
その日の夕方、なつは咲太郎に謝りに行った。
東洋動画に落ちたのは、自分のせいだと思い込んでいる咲太郎に、9月の試験には必ず受かり、漫画映画を作ってみせる!となつは伝えた。
「俺には、そうはっきり言えるものがないってことだな。なつの言うとおりだ。自分のために生きてないやつは、人のことも助けられない・・・誰の力にもなれないよ」
「お兄ちゃんは・・・そこにいるだけで、私の力だよ。お父さんの手紙と同じ」
なつと咲太郎は、あたらめてお互いを思いやり、兄妹の距離が縮まったように感じたのだった。
懐かしい味
そして9月。
東洋動画スタジオで仕上の採用試験が行われ、なつは再び試験を受けた。
そして、やっとなつの採用が決まったのだった。
東洋動画への就職が決まり、川村屋の寮に住むわけにいかなくなったなつは、亜矢美に風車の2階に住まわせてほしいと頼みに行き、咲太郎と共に生活をすることになった。
引っ越しを終えた日の夕方、風車でなつの就職祝いが行われた。
信哉、雪次郎、カスミらも加わり、咲太郎が作った得意の天丼を食べた。
その天丼は、料理人だった父親の天丼が忘れられず、他の店で食べるも味に納得がいかないため、作り方を聞いたりして咲太郎がいろいろと工夫を凝らした天丼。
咲太郎が父の天丼をもう一度食べたいと、その味を目指した天丼でもあった。
咲太郎は、絵、タップダンス、料理などすべて器用にこなすのに、何者にもなり切れない兄のことが気がかりななつだった。
そして、咲太郎から、自分は裏方の仕事が好きだと聞いたなつは、もしかしたら自分の同じかもしれないと感じていた。