記念すべき第100作品目、2019年4月1日から始まった朝ドラ「なつぞら」
こちらでは、一足先に第7週目全体のあらすじ・ネタバレを載せていきます。
今回の舞台となる場所は
なつの年少期「上野」
青春時代を過ごす「十勝」
夢を目指す「新宿」
実力派の豪華なキャストも多く、楽しみです!
ナレーションは内村光良。
週ごとのあらすじ・ネタバレ、キャスト情報、ロケ地など、プチ情報も!
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***以下、あらすじ・ネタばれの記載あり ご注意ください***
第7週あらすじ「なつよ、今が決断の時」
今週の見どころワンポイント!「柴田家家族となつが再びひとつに」
なつを助けてくれたのは・・・
なつは猛吹雪の中で倒れこみ、ふと目を覚ますとそこは、彫刻家・阿川弥一郎と娘・砂良が暮らす森の奥の小屋だった。
なつは、砂良が見つけてくれて命を救われたのだった。
弥一郎は彫刻を売って生計を立てている。
なつはその見たこともない形の彫刻に心を惹かれ、眠ることも忘れるほど集中して彫刻をスケッチした。
翌日、なつは暗い森を抜け、朝日の陽光を浴びながらスキーを走らせた。
精一杯の力を出しながらスキーで家に到着すると、天陽からなつが来ていないと知らされた柴田家の家族たちが、血相を変えて丁度なつを捜しに出ようとしていたところだった。
家に戻る天陽を途中まで送ろうと、雪原を並んで一緒に滑りながら、なつは言った。
「私ね、やっぱり漫画映画やってみたい。アニメーターというのになりたい・・・いや、なるって・・・今朝、そう決めたの」
その日の夕食が終わると、なつは家族の前で、兄を支えるため、妹を捜すため、高校を卒業後何年か牧場に恩返しをしてから東京に行かせてほしいと切り出した。
農業高校まで出させてもらい、なつは申し訳ない思いから、すぐに東京に行きたいとは言えなかった。
泰樹が「お前に牛飼いをさせたのは、わしの勝手だ・・・行くなら、すぐに出てけ。お前の顔は二度と見たくねえ」と怖い目をして言葉を吐き出す。
なつは、涙をこらえつつ、2階の部屋に走ると、かばんに荷物を詰め始める。
富士子は静止しようとしたが、「・・・ここにはもう、申し訳なくていらんない」となつ。
突然、富士子がなつの頬をピシャリとひっぱたいた。
「出ていくあんたに申し訳ないなんて言われるくらいなら、憎まれた方がよっぽどましだわ。一人で苦しみたいなら・・・家族はいらないっしょ・・・」
富士子は、もう一度叩こうと手を振り上げたが・・・その手でなつを抱きしめたのだった。
翌日、天陽の厩舎にやってきたなつに、天陽は、なぜ本当は漫画映画を作りたいと言わなかったのか、と尋ねる。
なつにとって、酪農以外の道に進むことは、泰樹を裏切るような気がしてならなかったのだった。
東京に行ったとしても、アニメーターになれるとも限らない・・・という不安な気持ちもあった。
「できるかどうか分かんなくても、泰樹さんはたった一人で海を渡って、北海道に来たんじゃねえのか? 泰樹さんはなっちゃんの見本だべさ。したら、どうすべきか自然とわかるだろ」
天陽の言葉がなつを追い詰める。
「もう、分かったから・・・そんなに応援しないでよ」
なつは気まずくなって、「さよなら!」と厩舎を飛び出した。
その頃、照男と富士子は、なつを助けてもらったお礼に弥一郎の家を訪ねていた。
話を聞く中で、あの夜なつが夢中になって絵を描いていたことを知る。
そしてなつの部屋に置かれた何冊ものノートを見て、富士子はなつの本当の気持ちに気が付いた。
一方、泰樹は帯広の菓子店・雪月へと足を運んでいた。
店の跡取り息子、雪次郎が東京に修業に行くと知り、なつのことも面倒を見てほしい、一緒に東京へ連れていってほしいと相談に来たのだった。
泰樹は、無理になつと照男を結婚させようとしたことを、なつを裏切ったと自分を責めていた。
その夜、泰樹がなつに「お前のことは、雪月に頼んどいた。雪次郎と一緒に、東京に行けばいい。雪月の大将が、お前も連れて行ってくれるみたいだ」
「私はもう、じいちゃんと・・・家族ではいられんの?」
「先に東京の用事を済ましてこい。そんでもし、東京がつらくなったら・・・いつでも戻ってくりゃいい。したけど・・・お前がもし、東京で幸せんなるんなら・・・それも立派な親孝行だ。それを忘れんな。」
じいちゃんみたいになりたい
泰樹が雪月になつのことを頼んでくれ、東京に行ける、という話を聞いても、なつの気持ちはどんよりしたまま。
いつか、柴田家を出なければならないという思いを隠しながら、酪農をするのが夢だと言ってきたこと、何の恩返しもやらないまま、泰樹に気を遣わせてしまった自分を、なつは許せなくなっていた。
なつは雪月を訪ね、とよに自分の思いを打ち明けると、とよはその気持ちも泰樹に話せばいいと、そっとなつの背中を撫でながら言った。
そしてなつは、その夜、泰樹にすべてを話した。
「やっとわかったのさ・・・私はじいちゃんみたいになりたかったんだって。それが、私にとっては・・・漫画映画を目指すことなんだわ。ごめんなさい・・・酪農を、じいちゃんを裏切っても、私はやってみたいの」
「・・・よく言った・・・それでこそ、わしの孫じゃ!」
泰樹は涙を浮かべながら、笑みを浮かべていた。
翌日、天陽に、東京に行くことになったことを知らせに行ったなつは、天陽と共に弥一郎の小屋を訪ねた。
そこへ、照男が牛乳を配達にやって来た。
照男は、砂良に一目ぼれしてしまい、それ以来、頼まれもしない牛乳を届け続けているのだった。
昭和31年(1956年)3月、雪の中の卒業式は無事終わり、卒業証書を手になつは天陽のところへと向かう。
「・・・俺は待たんよ。なっちゃんのこと・・・ここで・・・帰るのは待たない。頑張ってこい、なっちゃん」
天陽はずっとなつを見つめている。
そして天陽は、手を差し出し、なつはその手を強く握りしめた。